小説『ちょっと今から会社やめてくる』

北川恵海著書の「ちょっと今から会社やめてくる」を読みました。

本屋の目につくところに置いてあったので、衝動買いしてしまいました。

この本は、電車の中の30分だけでさらっと読めました。

普段本とか小説とか全然読まないと言っている人には是非

おすすめしたい作品です。

起承転結が非常にはっきりしていて、物語も面白かったです。

小説というより、まるでドラマの脚本を読んでいるような気分でした。

物語の展開速度も速いので、ページがすぐ進みました。

この話は簡単に言うと、

ブラック企業に新卒採用で入社した主人公が、

同級生と名乗る男と出会い、

ブラック企業で自分自身を否定され、考え方が

卑屈かつブラック企業にとって利用しやすい人間に

させられていることに気づき、

上司に啖呵を切って、清々しく会社を辞める

という話です。

勧善懲悪なので、読了後はスッとしました。

会社に勤めている人の90%以上は

会社に不満を抱えて、辞めたい!と

思っていても、家族や自分の生活を考えて

我慢することが多いのではないでしょうか。

上司や同僚への不満を言いたくても言うことができません。

なので、最後に上司に言いたいことを言って、

大手を振って退職する主人公の姿は

自分の言いたいことを代弁してくれている気分に

なります。

それがこの本が売れている最大の理由だと思います。

これはドラマ「半沢直樹」が大ヒットし、視聴率が

高かった理由と同様です。

逆に言えば、会社に不満を持っている人や

ブラック企業に勤めている人が多いということになります。

私もブラックバイトとよばれるバイトをしていた学生時代、

仕事のやり方を殆ど教えてもらえなかったのに、一人でできないと

人格を否定されて怒られたことを思い出しました。

低賃金だったし、辞めたいなとは思っていましたが

こんなところで辞めたら負け犬だという考え方を

刷り込まれていたこと、そして、人件費削減のため

慢性的に人員不足で、

店長に「裏切者には容赦しないからな」と

脅されていたことがあって、卒業まで辞めることが

できませんでした。

中盤の主人公の姿を見て、自分もこんな感じだった

のだろうなと思いました。

この小説を読んで、勤めている会社がブラック企業だ!

と気づき、良い会社に行く道を探す人が増えることを

願っています。